施設の方と、一諸でした。

何処にいても、出かけるのは面倒です。
お薬がなくなって、いよいよ外出。  バス停で、施設の方に、お逢いした。ご挨拶はしたけれど、名前は知らない。「Sさんでしよ」と言はれて、驚いた。入ってまだ2ヶ月にもならない。何故かな?「貴方のお名前は?」「私はK」この方は、歩くのも、お口も、少し不自由なかたで、食事の時も、殆どご挨拶もした事が無かった。  「神野の、実家に帰る」と話された。「私はお薬を頂に行きます」会話は、それだけ。
 
カードを忘れて、銀行は×。デパートで少し買い物。慣れないと帰りのバス時間ばかり気になる。
 
バスは満員で、後部座席にやっと座った。   行きにKさんが降りた三つ溝というバス停。此処でKさんが乗られた。    バス路線は、有名な高校の近くを回って、2人降りた。大きな荷物を抱えた高校生は、多分、受験の帰りでしょう。人事ながら、お疲れ様です。
 
座席満員のバスは、何時の間にか4人。終点のバスを降りて、「Kさん」と、声を掛けたら、吃驚して振り向き、近道を、手をつないで帰りました。「お薬、沢山貰ってきましたか?無くなると困るからね」行きの会話をちゃんと覚えていました。
 
杖をついたり、カーを押したり、殆ど会話がなかったり。という方が、何人かいらっしやるけれど、頭はしっかりです。