リニさんに、会った。

洋裁のお友達と、3時に待ち合わせで、デパートに行く。院長先生の、お話があるから是非来るようにと言はれて4階の、オートクチュールのコーナーに行った。高級そうな布地が並んでいる。受け持ちの先生の傍らにリニさんがいらした。昨日香港から来ました、との事。5年振りの再会。      リニさん(どんな字かしらない)は、オーストラリア産まれの中国の人。日本語の勉強かたがた、洋裁も勉強するため、洋裁学校に見えていた。
 
私は、家庭の事情で、洋裁も、度々長期欠席があったので、余り親しくはなかったけれど、何年間かは、一緒に、洋裁を楽しんだ。      彼女は、3ヶ国語ぺらぺらで、今、香港で大きな会社の秘書兼通訳をしていると、言われた。「まだ、お一人?」と聞いたら「うん、仕事の方が面白いよ、又、洋裁もしたいなー」だそうです。
会社は、旧正月でお休み、休暇を取って、明日から、京都見物、秋田まで、足を伸ばすとか…
 

4階には、喫茶室も在る。お茶と、ケーキ、4人で何時までも話し込んだ。      支払いはお客様の彼女の、奢りで(悪いなー、お給料沢山貰っているからいいでしょ)ということで、ご馳走さまでした。
 
「きっと、又来ますね、今度はお食事一諸ね」と、お別れ。
 
今日の、デパート行きの、目的は、リニさんに、会う事だったのです。
私たちには高級服地もオートクチュールも関係ないし、お客様の数の内、と言うことは、先生方も、充分御承知のはずですから…
 
今朝、書いたS子さんへの手紙、忘れかけていた。慌てて、デパートの傍のポストに入れる。
小包も、夢にまで見たと言うS子さん、手紙も待っていることでしょう。