中多久行き

理由は、忘れたけれど、S子さんとは二ヶ月振り。     車を運転して下さるOさんは、1ヶ月に1度しか都合がつかない。私が行かれない時は、一人でも行ってくださっているようだ。
お勤めが同じだったと言う以外、それ程親しかったとも思はれないのに。本当に優しい方もいるものだ。   私は誘って頂かなければ、行かない。遠過ぎるもの・・・40分はかかる。淋しいだろうなーと、手紙は何度か差し上げたけれど・・・
 
彼女、杖は使っているけれど、歩き方はしっかり、話し方も普通。    此処に入院されている方は、殆どが、少し普通でない方ばかり、「話をする人がいないので、淋しい」ということは、S子さんがそれだけ、普通に戻った事だとは思うけれど、独立(家に戻って一人で生活する)する気は、全く無いようだ。四季の、衣替えは、家に取りに行き、不要な衣類は仕舞ってくると、言われた。3度の食事に、医療管理、時々の、近場観光!!適温の部屋。掃除無し。お料理作りが嫌いで、我儘が売り物!!?の彼女、不平言ったら罰が当たるヨ、と、言いたくなります。
 
でも、昔に比べれば、角も取れたし、思いやりも、違ってきたように、思う。
 
お昼は、レストランで、カレーとアイスクリーム。会話も弾んで、楽しそうだったけれど、「淋しい、淋しい」の繰り返し、誰でも先のことは、解らないし、不安。だと、話し合う。     「では又ね、元気でね」と、握手して、お別れ。  
S子さんの、義姉さんは、お年でもあるけれど何か、ご機嫌を損じて、もう、お見舞いには行かないと、言われた。人事ながら、言葉というか、感情の行き違いというか、誤解は、寂しい。
 
家の前まで、送って下さった。   雨がひどくなるとの予報で、あまり、行きたくなかったけれど、帰ってくれば、
行って良かったなーと、思うのは、出無精で、引っ込み思案な、私の、悪い癖。
Oさんは、何でも積極的で、羨ましい。