塩害

隣組の方の、お母様が昨年暮に亡くなられたので、御近所の方とお悔やみに伺う、母と、とても親しくしていた方で、5年ほど入院していらしたし、お住まいも別だったので、今まで知らなかった。中途半端で間が抜けた気持ちだったけれど、取り合えずお伺いした。
 
ここは、何時も百花繚乱羨ましい程綺麗にお庭が手入れされているのに、いささか荒れた感じ。塩害と、言われた。
塩害と云うのは、農作物だけに起る現象かと思っていた。よく解らないけれど、樹木も枯れると言う事を、始めて知った。
木の種類よって、元気なのもある。我が家の庭、与賀神社通りの歩道、雨のない所為だとばかり思っていた木が、哀れなほど枯葉がぶら下がり、低い笹から、芝生まで葉先の色が変わっている。
 
手紙を出しに、久し振りに、堀端の歩道を、南に歩いて吃驚、南京はぜの太い枝が、裂けたように折れ、白い肌を見せている。【生木を裂く。】と言う言葉はこれからきているのかな?こんな、痛々しい姿は初めて・・・ポストまで数本。改めて台風50メートル強の恐ろしさ知った思い。
歩道は、枯葉だらけ、10月1日は、清掃の日。この掃除限が無さそう。腰痛考えると、いささかユーツ。この日、家も8月から頼んでいた、草取りさんが来ると、電話があった。外の清掃は、私。家の庭は、他所の人・・・何となく変な感じデス。
 
お隣の治療で、面白い人に会った。初めてなのに、自分の治療の事色々話す、家のことまで話し出す。タクシー来るのに時間が掛るとこぼすので、タクシーは頼べば、直ぐ来るとのに・・・と思ったら、息子さんがタクシーの運転手で、空いてないと来てくれないし、ちゃんと、料金は取る。  周りの人も笑い出した。 ここで、度々会う人で、名前忘れたけれど、私に、其の人しらないか?という。看護師さんまで数人、謎解きのように、聞きただして、やっと名前を思い出して、安心して、「これから玉屋にに行く」と、帰った、私より2歳上。  何となく愉快な気持ちになって、治療の時間が過ぎた。