訃報をきく

出来るだけ荷物を軽くして、バスで洋裁に行く。ベストは未だ出来ない。
 
去年裁断したままになっていた布を出して来て、今度はこれを縫うつもり、この布は、夫の、お母さんが、糸を自分で染めて、手織機で織って着物に仕立てた物を、頂いた、お形見。ごつごつした木綿でそのままどうしたものかと、直しておいた物。     裏無しで着られるので、夏物の洋服を作るつもりで裁断だけしたけれど、去年は、それどころではなかった。
 
先日車で、辻の堂まで、送って下さった、お友達の、ご主人が、亡くなられたと、聞かされ、吃驚。詳しい事は解らない、車で送っていただいた、数日後のことらしい。急死されたとの事。
言葉も無い。
 
土曜日お悔やみに行く約束をする。
 
お父さんのように、介護するだけして、覚悟もして逝くのと違って、急に亡くなるという事は、残された者は、随分辛いと思う。お慰めの、言葉もない。お友達の、顔見るのも辛いな。