戦争の本

宅急便が来た.夫宛だ。今頃誰かしらと、訝しく差出人を見たら、学生時代の友人。書籍が入っていた。
年を取って、お互いに年賀状の遣り取りだけの方で、故人になった通知も差し上げたはずなのに・・・
 
『東部ニューギニア激戦記。  地獄から生還した一歩兵小隊長の手記』と、表紙に書かれてあった。
ご自分の戦争体験記。戦争の惨劇を、二度と、子や孫に、味あわせない為に、書かれたそうです。
 
お父さんが元気だったら、どんなに喜ぶ事でしょう。早速、遺影に供えた。
 

夫は、ヤップ島という所で、空襲以外の、戦いは無く、というより、米軍が上陸する前に終戦になって、其の後に、上陸して来た米軍に、こき使はれたそうだ。食料が無く、蛇、蛙、食べられる物は、何でも口にしたと、話していた。
だのに…戦記物が好きという神経が、未だによくわからない。私なんか、思い出すのも嫌なのに…
 
戦争を知らない世代の人には、知ってもらいたいと思う。
 
実際に体験してなければ、それは想像だけで、実感は、わかない、どんな事でもそれは、当てはまるとは思うけれど…

 
大なり、小なり、戦うということを考えたら、きり無く書くことが有ると思う。これ、人間の宿命かな??