お父さん訪問。バスの中で。

1日で済ませる予定の、三社参りならぬ、3医者めぐりが、3日もかかって今日すんだ。それぞれ老人病みたいなもので、そのくらい仕方ないと、思う。
午後はお父さんの所。バスの時間帯が合わないので、何時もタクシー、これも仕方ない。
何時ものように、持っていったドリンクにとろみをつけてもらって、食べさせる。いつもより食べ方も早く、すぐ飲み込んでは口を開ける、100cc程度のドリンクは、すぐなくなってしまう、もっと欲しそう・・・可哀想だけれど仕方ない。「ベッドをもとにもどしましょうか?」と訊ねると、つぶやくように「そのままでいい」「あら口きいた」吃驚した、もう話は出来ないと思っていたのに・・・本人もにやりと、していた、今日は、回線が繋がっているのかな?でも話はそれだけでオワリ。
帰りのバス、県庁前で、付小の新1年生がどやどや乗り込んできた。女の子が、運転手さんの所に来て、「もう一人乗りますから待っていて下さい」と頼んでいた。「優しい子ね、お友達の事心配して・・・」と同乗の女の方が、独り言のように言われて、皆ニコニコ顔で見つめあう、シグナルは、丁度赤、女の子は急いで後部座席から、お友達を呼んだ。「あ、青になった。」又誰かがつぶやく、運転手さんどうするかな?私も不安と期待で、運転席を見つめた。息せき切って、お友達が、乗り込んだ、バスが発車、ああよかった。おもわず、向い側の奥さんと、顔見合わせて、ニッコリ、ほほえましい一こまに、心もなごむ・・・バスの中の小さな出来事。